海士町行ったら但馬屋へ

13日の夜行バスで出かけて、18日の朝に夜行バスで海士町から帰ってきました。

今回は海士ワゴンというツアーに参加してきました。

今回は海士中学校に行ったり、多井(おおい)地区というおじいちゃんおばあちゃんが多い地区に行って来ました。(駄洒落)

海士中学校では夢を語れる生徒になろうということで、夢を持つことの素晴らしさを伝える出前授業でした。

自分の中学校時代なども思い出して、授業に支援者として臨みました。

自分が中学校の時は、夢はあんまり大人には言わないほうがいいと思ってました。

漠然と歌手になるというものだったので、馬鹿にされると思ってあんまり言ってなかったように思います。

漠然と根拠なき自信でただただそう信じていました。

今では人の前で歌を歌わせてもらって、喜んでくれる人がいてくれる。

気がつけば、夢が叶っていたんです。

お金も少しずついただけるようになっていて。

できるかできないかは置いといて、夢は希望と思うのです。

人それぞれの夢の価値は、他の人が判断できるものではないんだなとも思いました。

夢は見るものでもいいんです。

見続けられることが大事です。

誰かに言われて見るものでもないし、自然とわき出てくるものであってほしいのです。

僕はそのサポートができたらうれしいです。

僕は根拠なき自信と仲間に支えてもらったおかげで、音楽を続けることができました。

ずっと反対してくれた母のおかげでもあると今では思えます。

信頼できる仲間がいること、ただただそのままの自分を大事にしてくれる仲間や家族がいること、ほんとに幸せだと思います。

実はそれが一番の幸せなのかもしれません。

自分らしくいられる仲間がいること。

この世界を素晴らしいと思ってる仲間がたくさんいます。

それはこの世界の希望でもあると思うのです。


次の日は、多井地区では神社の草刈りのお手伝い、そのあとはおばあちゃんの手作りカレーをごちそうになり、お礼に音楽を聴いてもらいました。

みんな喜んでくれました。
あんたは音楽でお金もらえるよ。
紅白出れるように頑張ってね。
いい声しているね。

その言葉ひとつひとつが、おじいちゃんおばあちゃんの笑顔が、音楽を続ける力になります。

音楽の可能性を感じる。

初めて会う人と心が通い合う。

ぜんぜん違う時間を過ごしてきた人同士が、同じ時間を共有できる。

音楽はなんて素敵なものだろうと思う。


最終日は、島の民宿《但馬屋》で働いている友達みやちゃんと遊ぼうということになった。

そしたらみやちゃんが大きなタイをさばいてくれて、お寿司を用意してくれた。

但馬屋の仕事は忙しい。

朝漁に出かけて、お客さんのおもてなしをして、田んぼも畑もやって、畳の張替までする。

大体の食材は自分たちで収穫したもので、それが料理になる。

みやちゃんもそれが日課である。

この日はちょうど雨が降って、海も荒れてて、仕事が休みになったからできた。

天に恵まれてできた会。

当日の呼びかけにもかかわらず島の若い人も集まってくれた。

おいしいご飯を但馬屋のじっちゃんとばっちゃんとお母さんとりっちゃん、みやちゃんありがとう。

じっちゃんが幸せとは何かってみんなに質問した。

自分は感謝することが幸せにつながると思っていたこと、思い出した。

幸せになるには感謝することだって思う。

最後にはフェリー乗り場の近く海をバックにみんなで演奏した。

幸せな時間でした。

ありがとう。


今回の旅、みんなのおかげで楽しい旅になりました。

これからも海士とのかかわりを深く持っていたいな。

自分のなかに海士があることすごく幸せだと思う。

東京と海士をつなぐ理由がもう一つ見えた。


東京に帰ってくると、東京のスピードが速いこと改めて感じた。

人が生きるスピードはどれくらいがいいんだろう?

これから考えて生きたい。

海士町に行ったらぜひ但馬屋に泊ってください。

きっと素敵な時間を過ごせます。

人が生きるスピードを感じられるように思う。